CachetyとiLovePDFの比較:身分証のコピーに透かしを入れるなら
2026年10月12日 更新
iLovePDFは、PDFの結合や圧縮などがそろった人気のオンラインツールで、透かしも入れられます。では、運転免許証やマイナンバーカードのコピーに透かしを入れるとき、どちらが向いているのでしょうか。
まとめ
いちばんの違いは、ファイルがどこで処理されるかです。iLovePDFではファイルが同社のサーバーにアップロードされ、処理後2時間以内に削除されると案内されています。Cachetyではファイルがあなたの端末から出ません。ロゴの透かしやほかのPDF作業もしたいなら、iLovePDFのほうが便利です。
比較表
| 項目 | Cachety | iLovePDF |
|---|---|---|
| ファイルを処理する場所 | Cachetyあなたのスマホやパソコンの中(ブラウザ内)。ファイルは送信されませんCachety が有利 | iLovePDFiLovePDFのサーバー(通信は暗号化)。パソコン用のデスクトップ版もあり |
| ファイルの保存期間 | Cachety保存されません。ファイルを受け取るサーバーがありませんCachety が有利 | iLovePDF処理後2時間以内に自動で削除(プライバシーポリシーより) |
| 広告 | Cachety現在、広告もトラッカー(追跡ツール)もありませんCachety が有利 | iLovePDF「広告なし」は有料のPremiumの特典として案内されています |
| 透かしの種類 | Cachety文字の透かしのみ。ページ全体に斜めにくり返し入ります | iLovePDF文字または画像。位置の指定か、タイル状(モザイク)の配置。不透明度と回転も調整可 |
| ロゴの透かし | Cachetyできません(文字のみ) | iLovePDF画像を透かしとして使えますiLovePDF が有利 |
| 透かしが焼き込まれるか | Cachetyページを画像として描き直し、透かしを焼き込みます。PDFの編集では消せません | iLovePDF公開情報では明記されていません。内容の上か下に重ねる設定があります |
| 見せたくない部分を隠す | Cachetyあり。四角で囲んだ部分はファイルから実際に消去されます | iLovePDF別のツール「墨消し(Redact)」で対応 |
| パスワード | Cachetyあり(AES-256でPDFを暗号化) | iLovePDF別のツール「保護(Protect)」で対応 |
| 宛先ごとのコピー | Cachetyあり。最大20件の宛先ごとに別々のコピーを作成 | iLovePDF透かしツールの案内には記載がありません |
| そのほかのPDF機能 | Cachety複数ファイルの結合と並べ替え、ファイルサイズの調整のみ | iLovePDF結合、分割、圧縮、変換、署名など多数iLovePDF が有利 |
アップロードするとはどういうことか
iLovePDFで透かしを入れると、まず身分証のコピーがインターネットを通って同社のサーバーに送られます。処理が終わるまでと、その後しばらくのあいだ、あなたのコピーは他社のコンピューターの上にあります。どう扱われるかは、その会社の規約しだいです。
iLovePDFはスペインの会社で、通信の暗号化や、処理後2時間以内の自動削除を案内しています。情報セキュリティの国際規格ISO/IEC 27001の認証も取得しています。きちんと対策をしているサービスです。それでも、短い時間とはいえ、コピーが手元を離れることに変わりはありません。
Cachetyはファイルを送らない
Cachetyは、透かしを入れる作業をすべてあなたのブラウザの中で行います。ファイルを受け取るサーバーそのものがありません。さらに、ページの設定でほかのサイトへのデータ送信をブラウザに禁止させています。
本当に送信されていないか、自分で確かめられます。cachety.com を開いたあと、スマホやパソコンを機内モードにしてから透かしを入れてみてください。インターネットにつながっていなくても、最後までちゃんと動きます。
iLovePDFが向いている場面
会社のロゴを透かしにしたいとき、PDFを圧縮・変換・署名したいときは、iLovePDFのほうが機能がそろっています。インターネットにつながらない環境で作業したい場合も、同社のデスクトップ版があります。
Cachetyにも苦手なことがあります。入れられるのは文字の透かしだけで、ロゴは使えません。安全のためにページを画像として作り直すので、できあがったPDFの文字は選択や検索ができなくなり、元のファイルより重くなることもあります。また、個人が作っているプロジェクトで、会社によるサポート契約はありません。
Cachetyで身分証のコピーに透かしを入れる方法
- 1ブラウザで cachety.com を開きます。登録は不要です。
- 2身分証の写真やPDFを画面にドロップします。iPhoneの写真(HEIC)もそのまま使えます。
- 3透かしの文字を入力します。例:「本人確認専用 さくら不動産 2026/10/11」。「今日の日付を追加」で日付も入ります。
- 4番号や顔写真など、見せる必要のない部分は「範囲を隠す」で四角く囲みます。
- 5プレビューを確認して、ダウンロードしたファイルを相手に送ります。
iLovePDF が向いている場合
- 会社やお店のロゴを透かしとして入れたいとき
- 透かしのほかに、PDFの圧縮、変換、署名などもまとめて済ませたいとき
- パソコンにインストールするアプリで作業したいとき(iLovePDF Desktop)
Cachety が向いている場合
- 身分証や通帳など、他社のサーバーに置きたくない書類に透かしを入れるとき
- 賃貸の申込みなどで、宛先ごとに別々の透かし入りコピーを作りたいとき
- 登録も広告もなしで、さっと済ませたいとき
よくある質問
- iLovePDFに身分証をアップロードしても大丈夫?
- iLovePDFは通信を暗号化し、ファイルを処理後2時間以内に削除すると案内しています。ただ、そのあいだコピーは同社のサーバー上にあります。手元から出したくない書類なら、端末の中だけで処理するツールを選ぶと安心です。
- iLovePDFの代わりに使える無料の透かしツールは?
- Cachetyは無料で、登録も不要です。文字の透かしを入れるだけなら、ファイルを送らずにブラウザの中で済ませられます。ロゴの透かしが必要なら、iLovePDFなどほかのツールが向いています。
- iLovePDFでアップロードしたファイルはいつ消えますか?
- 同社のプライバシーポリシーでは、処理後2時間以内に削除するとしています(電子署名サービスのiLoveSignは別扱いです)。
- Cachetyでもファイルを送っていないと確かめる方法は?
- cachety.com を開いたあと、機内モードにして透かしを入れてみてください。インターネットなしで最後まで動けば、ファイルは送られていません。
出典
- iLovePDF プライバシーポリシー(ファイルの削除)
- iLovePDF よくある質問(サーバーでの処理)
- iLovePDF セキュリティ(ISO/IEC 27001)
- iLovePDF 料金プラン(広告なしはPremium)
- iLovePDF 透かしの入れ方(公式ブログ)
2026年10月11日に各社の公開ページで確認した情報です。サービスは変わることがあります。古い情報があれば GitHub でお知らせください。修正します。
この比較は Cachety の作者が書いています。事実に基づき公平であるよう努め、他のツールについての記述にはすべて出典を示しています。