Cachety

CachetyとYoutrust(旧 Yousign)の比較:署名するならどちら?

2026年10月17日 更新

フランスの電子署名サービスYousignは、2026年7月からYoutrustという新しい名前への切り替えを始めました。署名ごとの証拠を保管し、高度な署名や適格署名も用意しています。Cachetyは、ブラウザの中で自分のPDFに署名するだけの、登録不要のシンプルな道具です。

まとめ

ほかの人に署名を依頼したい、タイムスタンプ付きの証拠ファイルを残したい、高度な署名や適格署名が必要、という場合はYoutrustを選ぶべきです。日常の書類に署名して返送するだけなら、Cachetyは登録なしで、ファイルを端末の外に出さずに済みます。ただし、Cachetyの署名は画像による簡易な署名で、争われると弱くなります。

比較表

用途Cachety自分で書類に署名し、署名済みのPDFをダウンロードするYoutrust(旧 Yousign)署名と署名依頼。シンプル、高度、適格の3つのレベル
書類が置かれる場所Cachetyあなたのスマホやパソコンの中(ブラウザ内)。書類はどのサーバーにも送られませんCachety が有利Youtrust(旧 Yousign)Youtrustのサーバー。ホスティングはフランス国内のみ。証拠はArkhinéoが保管
アカウントCachety登録不要Cachety が有利Youtrust(旧 Yousign)無料プランも含めて必要
無料プランCachetyすべて無料。有料プランはありませんYoutrust(旧 Yousign)広告なし。自分の書類への署名は無制限、署名依頼は月2件まで。有料プランはOne、Plus、Pro
署名の証拠Cachety監査証跡もタイムスタンプもありません。ダウンロード後にファイルのSHA-256指紋が表示されるので、控えとして保管できますYoutrust(旧 Yousign)すべてのプランで、タイムスタンプ付きの証拠ファイルを10年間保管Youtrust(旧 Yousign) が有利
署名のレベルCachetyいわゆる簡易な電子署名(電子サイン)。署名の画像をページに置くもので、電子証明書は使いませんYoutrust(旧 Yousign)シンプル(任意で確認コード)、高度(身分証による本人確認)、適格(ビデオによる本人確認)。高度と適格はPlus・Proの有料オプションYoutrust(旧 Yousign) が有利
署名の流れCachetyなし。自分の書類に一人で署名します。ほかの人への送信や署名順の設定はできませんYoutrust(旧 Yousign)承認、署名者の順番、自動リマインダー、テンプレート。ZapierやHubSpotと連携。APIは別製品Youtrust(旧 Yousign) が有利
署名の作り方Cachety指やマウスで手書き、名前を入力、または署名の写真を読み込み(背景は自動で除去)。署名の下に日付・場所・一言も入れられますYoutrust(旧 Yousign)手書き、入力、画像の読み込み。インストール不要
保管されるものCachetyなし。書類も署名もタブのメモリの中にしかありませんYoutrust(旧 Yousign)プライバシーポリシーによると、署名の証拠は10年間、本人確認のデータは90日間

YousignからYoutrustへ

Yousignは2026年7月から、Youtrustという名前への切り替えを進めています。運営するYoutrust SASは、フランスのカーンにある会社です。移行期間中はアプリにYousignの名前が残っていることがあり、移行は2027年までに終わる予定です。Yousignを使ったことがあるなら、同じサービスです。

役割の違う2つの道具

Youtrustは電子署名サービスです。書類を送り、署名者を招待し、誰が署名したかを確認でき、最後にタイムスタンプ付きの証拠ファイルが残ります。同社は、自社の署名は欧州の規則eIDASに準拠し、EUと英国で有効で、画像やスキャンだけの署名とは違って法的に執行できると説明しています。日本で使う書類の場合は、どんな署名なら受け付けてもらえるか、提出先に確認してください。

Cachetyは、誰にも何も送りません。PDFが届いて、署名して返送するよう頼まれたときのための道具です。署名を置いてファイルをダウンロードし、メールに返信するだけです。

書類はどこに置かれるか

Youtrustでは、書類はフランス国内だけでホスティングされている同社のサーバーに置かれ、署名の証拠は10年間保管されます。これはサービスの一部で、何年たっても、誰がいつ署名したかを示せるようにするためのものです。Cachetyでは書類が端末から出ないので、第三者のもとに記録が残ることもありません。署名が争われたとき手元にあるのは、あなたのPDFとその指紋、そして送ったときのメールやメッセージだけです。

Youtrustが向いている点

  • 無料プランも含むすべてのプランで、タイムスタンプ付きの証拠ファイルを10年間保管します。
  • 本人確認付きの高度な署名や適格署名を、有料オプションで使えます。
  • EUの適格トラストサービス事業者のリストに載っています。
  • 署名者の順番、承認、自動リマインダー、テンプレートがあります。
  • Plusプランでは、署名の前にSMSのアクセスコードを求めることができます。

Cachetyが役立つ点

  • アカウントを作る必要がなく、ページを開けばすぐ署名できます。
  • 書類は端末の外に出ず、機内モードでも動きます。
  • 紙の書類を撮った写真が、A4サイズのページになってそのまま署名できます。
  • 署名済みのPDFからは、隠れた文字、メタデータ、写真の位置情報(GPS)が消えます。パスワードも付けられます。
  • 複数の書類にまとめて署名でき、必要ならすべてのページに小さく署名を入れられます。

Cachetyで入れた署名の効力は?

手書きや入力、画像の読み込みで作り、書類に置いた署名は、いわゆる簡易な電子署名(電子サイン)です。賃貸の書類、学校の同意書、見積書など日常的な書類であれば、多くの場合これで足ります。後で争われたときは、その書類を根拠にする側が、誰が署名したかを示す必要があります。書類を返送したときのメールやメッセージは残しておいてください。電子証明書を使った署名には、簡易な署名にはない、信頼性を示しやすいという強みがあります。

Cachetyの署名は、スキャンした紙の署名と同じく画像です。それだけでは誰が署名したかも、その後に書類が変更されていないことも証明できず、争われると弱い署名です。電子証明書付きの署名や押印が必要な場合、法律で特別な方式が決まっている場合(遺言や公正証書など)、相手が特定の署名サービスを指定している場合には、Cachetyを使わないでください。これは法的な助言ではありません。

Cachetyで署名する手順

  1. 1スマホかパソコンのブラウザで cachety.com/ja/sign を開きます。インストールも登録も不要です。
  2. 2PDFか書類の写真を画面にドロップします。複数の書類をまとめて追加できます。
  3. 3署名を手書きするか、名前を入力するか、署名の写真を読み込みます。必要なら今日の日付を残し、場所や「内容を確認しました」のような一言を加えます。
  4. 4署名を署名欄までドラッグし、大きさを調整します。すべてのページに署名を求められている場合は、そのオプションをオンにします。
  5. 5プレビューを確認して、署名済みのPDFをダウンロードします。ダウンロード後に表示される指紋は控えとして保管しておきましょう。

機内モードテスト:cachety.com/ja/sign を開いたあと機内モードにして、書類に署名してみてください。そのまま動けば、何も端末の外に出ていません。ファイルを受け取るサービスは、インターネットなしでは動きません。

Youtrust(旧 Yousign) が向いている場合

  • ほかの人の署名を、順番やリマインダー付きで集めたいとき
  • タイムスタンプ付きの証拠ファイルを何年も残したいとき
  • 本人確認付きの高度な署名や適格署名を求められているとき
  • 欧州の取引先とのやりとりで、フランス国内でホスティングされるサービスを使いたいとき

Cachety が向いている場合

  • 日常の書類に署名して返送するだけのとき
  • アカウントを作らず、サーバーに書類のコピーを残したくないとき
  • 複数のPDFや書類の写真に、まとめて無料で署名したいとき

よくある質問

YousignとYoutrustは同じサービスですか?
はい。Yousignは、2026年7月からYoutrustという名前になると発表しました。移行期間中は、アプリに旧名が表示されることがあります。
Youtrustに無料プランはありますか?
あります。アカウントは必要ですが、広告はなく、自分の書類への署名は無制限、署名依頼は月2件まで送れます。証拠ファイルも無料プランに含まれます。
Cachetyの署名はYoutrustと同じ効力がありますか?
ありません。Cachetyの署名は画像で、証拠ファイルも本人確認もありません。Youtrust自身も、画像やスキャンだけの署名は弱いと説明しています。日常的な書類なら簡易な署名で足りることが多いですが、争いになりそうな書類には、証拠を残すサービスを選んでください。
Youtrustは書類をどこに保管しますか?
同社のセキュリティのページによると、ホスティングはフランス国内のみです。署名の証拠は10年間保管されます。

出典

2026年10月17日に各社の公開ページで確認した情報です。サービスは変わることがあります。古い情報があれば GitHub でお知らせください。修正します。

この比較は Cachety の作者が書いています。事実に基づき公平であるよう努め、他のツールについての記述にはすべて出典を示しています。