CachetyとSmallpdfの比較:PDFに署名するならどちら?
2026年10月17日 更新
チューリッヒの会社が運営するSmallpdfには、登録もインストールもいらない「PDFに署名」ツールがあります。ほかの人に署名を依頼するときは、Sign.comというサービスを使います。Cachetyも登録はいりませんが、書類は端末の外に出ません。
まとめ
自分で署名するだけなら、使い方はよく似ています。手書き、入力、画像のいずれかで署名を作り、アカウントは作りません。違うのはファイルの置き場所です。Smallpdfは自社のサーバーで処理して1時間後に削除し、Cachetyは何も送りません。ほかの人に署名を依頼し、進み具合を確認して完了証明書を受け取りたいなら、Sign.comと組み合わせたSmallpdfを選ぶべきです。
比較表
| 項目 | Cachety | Smallpdf |
|---|---|---|
| アカウント | Cachety登録不要 | Smallpdf署名するだけなら登録もインストールも不要 |
| 書類を処理する場所 | Cachetyあなたのスマホやパソコンの中(ブラウザ内)。書類はどのサーバーにも送られませんCachety が有利 | SmallpdfSmallpdfのサーバー(通信はTLSで暗号化)。プライバシーポリシーには、EU内のHetznerのサーバーとCloudflareの記載あり |
| 保存期間 | Cachety削除するものがありません。Cachetyは書類を受け取りませんCachety が有利 | SmallpdfSmallpdfのアカウントに保存しない限り、1時間後に自動で削除 |
| 署名の作り方 | Cachety指やマウスで手書き、名前を入力、または署名の写真を読み込み(背景は自動で除去)。署名の下に日付・場所・一言も入れられます | Smallpdf手書き、入力、画像の読み込み。イニシャル、テキスト、日付も追加可 |
| ほかの人への署名依頼 | Cachetyなし。自分の書類に一人で署名します。ほかの人への送信や署名順の設定はできません | SmallpdfSign.comで可能。進み具合の確認、デジタルシール、完了証明書ありSmallpdf が有利 |
| 無料で使う場合 | Cachety無料で、有料プランもダウンロードの上限もありません。処理はすべて端末の中ですCachety が有利 | Smallpdf無料利用には1日のダウンロード上限あり。Sign.comの無料版は月に送れる書類の数に制限あり |
| 追跡 | Cachety広告もトラッカー(追跡ツール)もありませんCachety が有利 | Smallpdf同意した場合、Google Analytics、Google広告のリマーケティング、Facebookピクセル、LinkedIn |
| 効力についての説明 | Cachety簡易な電子署名(画像)。それだけでは誰が署名したかを示せず、争われると弱い | SmallpdfSign.comはeIDASの基準で有効と説明(レベルの記載なし)。Smallpdfは法的拘束力があるとしつつ、各地の法律を確認するよう案内 |
| スマホ | Cachetyスマホのブラウザで動き、アプリは不要。紙の書類を撮った写真はA4サイズのページになります | SmallpdfAndroid用とiPhone用のアプリあり |
使い方は似ていても、ファイルの通り道が違う
SmallpdfでもCachetyでも、手順はほぼ同じです。ページを開き、署名を作り、署名欄に置いて、PDFをダウンロードする。登録もいりません。違いは画面には表れません。Smallpdfでは、ファイルは暗号化された通信で同社のサーバーに送られ、そこで処理され、アカウントに保存しなければ1時間後に削除されます。Cachetyでは、ファイルがブラウザの外に出ることはありません。
Smallpdfのプライバシーポリシーには、同意した場合にGoogle Analytics、Google広告のリマーケティング、Facebookピクセル、LinkedInなどを使うとも書かれています。Cachetyには広告もトラッカーもありません。
Smallpdfが向いている点
- Sign.comで、ほかの人に署名を依頼し、進み具合を確認できます。
- Sign.comで送った書類には、デジタルシールと完了証明書が付きます。
- 署名やイニシャルのほかに、テキストや日付の欄も入れられます。
- 同じサイトにほかのPDFツールが多くあり、スマホアプリもあります。
Cachetyが役立つ点
- 書類は端末の外に出ず、機内モードでも動きます。
- トラッカーも広告も、1日の上限もありません。
- 紙の書類を撮った写真が、A4サイズのページになってそのまま署名できます。
- 署名済みのPDFからは、隠れた文字、メタデータ、写真の位置情報(GPS)が消えます。パスワードも付けられます。
- すべてのページへの小さな署名や、用途・提出先・日付を入れた透かしも追加できます。
Cachetyで入れた署名の効力は?
手書きや入力、画像の読み込みで作り、書類に置いた署名は、いわゆる簡易な電子署名(電子サイン)です。賃貸の書類、学校の同意書、見積書など日常的な書類であれば、多くの場合これで足ります。後で争われたときは、その書類を根拠にする側が、誰が署名したかを示す必要があります。書類を返送したときのメールやメッセージは残しておいてください。電子証明書を使った署名には、簡易な署名にはない、信頼性を示しやすいという強みがあります。
Cachetyの署名は、スキャンした紙の署名と同じく画像です。それだけでは誰が署名したかも、その後に書類が変更されていないことも証明できず、争われると弱い署名です。電子証明書付きの署名や押印が必要な場合、法律で特別な方式が決まっている場合(遺言や公正証書など)、相手が特定の署名サービスを指定している場合には、Cachetyを使わないでください。これは法的な助言ではありません。
Cachetyで署名する手順
- 1スマホかパソコンのブラウザで cachety.com/ja/sign を開きます。インストールも登録も不要です。
- 2PDFか書類の写真を画面にドロップします。複数の書類をまとめて追加できます。
- 3署名を手書きするか、名前を入力するか、署名の写真を読み込みます。必要なら今日の日付を残し、場所や「内容を確認しました」のような一言を加えます。
- 4署名を署名欄までドラッグし、大きさを調整します。すべてのページに署名を求められている場合は、そのオプションをオンにします。
- 5プレビューを確認して、署名済みのPDFをダウンロードします。ダウンロード後に表示される指紋は控えとして保管しておきましょう。
機内モードテスト:cachety.com/ja/sign を開いたあと機内モードにして、書類に署名してみてください。そのまま動けば、何も端末の外に出ていません。ファイルを受け取るサービスは、インターネットなしでは動きません。
Smallpdf が向いている場合
- ほかの人に書類を送って署名してもらい、誰が署名したかを確認したいとき
- Sign.comのようなデジタルシールや完了証明書がほしいとき
- ほかのPDF作業でもSmallpdfを使っていて、まとめて済ませたいとき
Cachety が向いている場合
- 1時間であっても、書類をアップロードせずに署名したいとき
- 広告のためのトラッカーがないサイトを使いたいとき
- たくさんの書類に署名するので、1日の上限を気にしたくないとき
よくある質問
- Smallpdfで署名するのに登録は必要ですか?
- 必要ありません。署名のページには、アカウントの作成もインストールもいらないと書かれています。Cachetyも登録は不要です。違いは、Smallpdfがファイルを自社のサーバーに送ることです。
- SmallpdfはPDFをどのくらい保存しますか?
- ツールのページによると、Smallpdfのアカウントに保存しない限り、ファイルは1時間後に自動で削除されます。
- Smallpdfの署名はCachetyより強いですか?
- 自分で署名するだけなら、どちらもページに署名を置くものです。Sign.comで署名を依頼すると、Cachetyにはないデジタルシールと完了証明書が付きます。Smallpdf自身も、各地の法律を確認するよう案内しています。日常的な書類なら、簡易な署名で足りることが多いです。
出典
2026年10月17日に各社の公開ページで確認した情報です。サービスは変わることがあります。古い情報があれば GitHub でお知らせください。修正します。
この比較は Cachety の作者が書いています。事実に基づき公平であるよう努め、他のツールについての記述にはすべて出典を示しています。